ある日、インターホンが鳴りモニター越しで「エコキュートのメンテナンスのことでこの地域を回っています」という内容で訪問を受けました。
そういえば、わが家も新築住宅に入居してもうすぐ2年経つのでメンテナンスも必要かと思い、玄関で対応し話を伺っていると、
エコキュートはメーカーが1年に2~3回ほどメンテナンスを推奨しているんです。
へぇ~、そうなんですか。
その時は軽い返事をしてしまいましたが、エコキュートの取扱説明書を見てみると確かにメンテナンスの記載がされていました。
エコキュートは10年ほど経つと買い替え・交換を検討する時期になってくるそうで
長持ちさせたければメンテナンスは必須
エコキュートを新しくするには30万以上も費用が必要みたいです。
わが家はオール電化のお家で、エコキュートは生活における生命線なので長持ちして欲しいです。
・和太家オール電化住宅の各月の電気使用量・電気代をまとめた記事はこちら。
その他にもエコキュートのメンテナンスをすることで
などメリットがあります。
申し訳ないですが、この訪問頂いた営業さんにはお帰り頂き一度自分で確認するため、自分で出来るメンテナンスをやってみようと思いました。
今回はわが家の“CORONA”製エコキュートのセルフメンテナンスをした箇所について画像と共にまとめましたのでご参考にどうぞ。
自分でメンテナンスしたエコキュートの箇所は?また、メンテナンスの所要時間と必要なモノは?
ではエコキュートのメンテナンスをした箇所は以下になります。
そして、上記の項目のメンテナンスを自分でしてかかった時間は、、、
所要時間は約1時間
上記のメンテナンス箇所の所要時間は
となりました。
また、今回のメンテナンスで使用したモノ(4点)を以下の表にまとめておきます。
必要なもの |
エコキュートの取扱説明書 |
プラスドライバー |
配管洗浄のための洗剤(ジャバ) |
捨ててもいい歯ブラシ |
メンテナンス自体はカンタンだったので誰でも出来るはずです!
初めてだったので取扱説明書を見ながらでしたが、慣れてくるとメンテナンスにかかる時間は減らせると思います。
では、つぎの項目からメンテナンスした各箇所の説明をしていきます。
①逃し弁の点検
エコキュートのセルフメンテナンスで最初に行ったのが「逃し弁の点検」です。
エコキュートを焚き上げた時に膨張した水を排出するための装置
この逃し弁が正常に動作しなければ膨張したお湯で貯湯タンクに負荷がかかって変形してしまう可能性があります。
風船の場合だと中が膨れてもゴムなので伸縮して元の形に戻りますが、貯湯タンクの場合は伸縮しないため変形したらそのままです。
そして、変形してお湯の逃げるところがない分、どこかで水漏れを起こす可能性もでてきます。
なので「逃し弁」のメンテナンス前に貯湯タンク周りが水漏れで濡れていないかの確認もしておきましょう。
逃し弁の動作確認方法
所要時間 |
5分 |
わが家の”CORONA製”エコキュート・貯湯タンクの場合、側面にカバーがされている箇所が2箇所あり上側に逃し弁があります。
カバーを開けると画像のようなモノ(逃し弁)が見えます。
この白色のレバーが
になり、カバーを開けた時はレバーは下側の「閉」状態になっています。
また、レバーの上げ下げの時に確認するのが排水口になるのですが、貯湯タンク側面の下側に給排水カバーがされています。
給排水カバーはネジで2箇所締めてあるのでプラスドライバーで緩めて外してください。
そして、逃し弁レバーの上げ下げをして「開閉」を繰り返すことで排水口の水(お湯)が流れる・止まるを確認できれば正常ということになります。
逃し弁のレバーを上げた時はわが家の場合だと、黒色ホースの排水口から水(お湯)が流れてくることが確認できました。
ちなみに出てくる水(お湯)がどんなものかペットボトルに入れて見てみると透明で何か浮いているということはなかったです。
また、取扱説明書によると「湯増し運転」をしていると、レバーを下げている状態でも排水口から水(お湯)が出る場合があるそうです。
なので、逃し弁の動作確認をする時は炊き上げ(湯増し)をしていない時に行いましょう。
②漏電遮断器の点検
エコキュートには漏電遮断器というものが設置されています。
電気が漏電した時に感電や火災を防ぐために自動的に電気の回路を遮断する装置
過電流を遮断する機能もあり、ブレーカー的な役割も兼ねている場合もあります。
そして、なぜエコキュートの漏電遮断器の点検が必要かと言いますと、
作動しないと家中のブレーカーが落ちて上げられず、電気が使用できなくなる
オール電化住宅の生命線である”電気”が使えないのは影響が大きいです。
オール電化住宅だからこそお得なエコキュートですが、電気ゆえに注意しておかなければならない点なので漏電遮断器の点検はしておきましょう。
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漏電遮断器の点検方法
所要時間 |
5分 |
わが家の”CORONA製”エコキュート・貯湯タンクの場合、下側に漏電遮断器があってカバーがされています。
カバーを開けると漏電遮断器があり、「ON」の状態になっています。
そして、電源レバーの下にグレー色の四角の「テストボタン」があるのでそのボタンを押すと電源レバーが下に下がり「OFF」の状態になります。
テストボタンを押して「OFF」になれば漏電遮断器は正常に作動しています。
ちなみに漏電遮断器が「OFF」になると家の中にあるエコキュートのパネルの電源が切れ、表示が消えてしまいます。
漏電遮断器の電源レバーが「OFF」になることを確認できれば、電源レバーを「ON」に戻しカバーをして終了です。
電源レバーを「ON」にすると機械の作動音がして、エコキュート・パネルの表示が出るようになります。
③貯湯タンクのメンテナンス(水抜き)
エコキュートのメンテナンスの中でも一番重要なのが”貯湯タンクの水抜き”になります。
背の高い四角い箱のようなタンク。家でお湯を使うために炊き上げる前の水や炊き上げ後のお湯を溜めておける
貯湯タンクは設計上、清潔に保たれるようになっていますが、しばらく使っていると水垢や不純物の沈殿などが発生して水質に影響します。
この貯湯タンクの水抜きをすることでエコキュートの寿命が数年伸びるかもしれませんので半年に一回はメンテナンスをした方が良いみたいです。
貯湯タンクから排水するだけで水垢や不純物を除去できるので定期的にメンテナンスしましょう。
貯湯タンクの水抜き方法
所要時間 |
10分 |
漏電遮断器の電源レバーを下げて、「OFF」にします。
2.の項目の給水専用止水栓の位置は給排水口カバーを外すと見える黄色○の箇所になります。この給水専用止水栓を閉めます。
次に逃し弁のレバーを上に上げると、少しだけ排水が出ますがすぐに止まります。
そして、排水栓を開くと逃し弁を開いた時とは違う箇所から排水が出ます。そのまま1~2分間程度排水を続けて汚れがなくなったら排水栓を閉めます。
排水を初めて1分くらい経った時に排水しているお湯がどうなっているか確認すると、透明で汚れている感じはなかったですが、
念のためにもう1分続けて計2分間排水し、排水栓を閉めました。
そして、給水専用止水栓を開くと排水した分の水が供給されて、満水になると逃し弁側の排水から水が出てきます。
逃し弁側からの排水が確認できたら逃し弁のレバーを下げて(閉状態)、漏電遮断器の電源レバーを「ON」にして貯湯タンクの水抜きは終了です。
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④ヒートポンプユニットの空気抜き
所要時間 |
10分 |
水で満たされているヒートポンプユニットも使っていると空気が混じって、
といった可能性がでてきます。
空気を抜くと同時に水も抜けるのですが、
貯湯タンクの水抜きをした水が透明だったのでヒートポンプユニットの水も透明だと思っていました。
透明ではなく、黄色の水が出てきた
この黄色の水も空気抜きをするための栓を開いて1分ほどすると水も透明なキレイな水になりました。
カバーのネジは工具を使わなくても手で回して緩めることが出来ます。
ネジを外してカバーの取っ手部分を下に少しスライドさせて横に動かすとカバーが外れます。
カバーを外すと水抜き栓が3つ出てきます。
そのうち2つはツマミ、1つはハンドルのような栓になっていて3つとも反時計回りで水抜き栓を開くことが出来ます。
この3つの水抜き栓を開くと水が出てきますが、プシュプシュと空気と水が混じった音がするのでこの音が聞こえなくなり、水だけが出ている状態になるまで待ちます。(1分程度)
1分程度水抜き栓を開いていると
になったので3つの水抜き栓を閉めました。
その後は外したカバーを取り付け、ネジを締めて終了です。
⑤エコキュートと浴槽を繋ぐ配管の洗浄
エコキュートと浴槽を繋いでいる配管があり、追い炊きや自動保温の機能を使うとこの配管を利用してエコキュートで温めてから浴槽に戻します。
そのため、この配管も汚れ(皮脂・湯垢など)が溜まりやすい箇所になります。
わが家ではお風呂のお湯を捨てて水位が低くなってくると、自動で配管を洗浄してくれる機能が付いています。
しかし、自動洗浄では限度があるため半年に一回程度は手動での配管洗浄が必要です。
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配管洗浄方法(CORONA製エコキュートの場合)
所要時間 |
35分 |
各メーカーで浴室パネル(リモコン)のボタン表示が違いますので、設置しているエコキュートのメーカーさんの取扱説明書を見てください。
入浴後に浴槽循環口中心から10cm以上になるように浴槽のお湯を残します。
洗浄剤としてジャバ(1つ穴用)を残してあったお湯に入れます。
直接触るのは良くありませんが、ジャバを入れたお湯を手で触ると少しヌメヌメしました。
ジャバを浴槽に入れた後、浴室パネルの「さし水」のボタンを3秒以上長押しすると、「お風呂の配管を洗浄します」という音声が流れます。
「さし水」のボタンを3秒以上長押しすると浴室パネルにマークが表示され、約15Lの水が浴槽循環口から出た後に15分間ほどお湯が循環します。
そして、15分後に表示されたマークが消えるのでマークの消灯を確認してから浴槽のお湯を捨てます。
浴槽のお湯を捨てたら浴槽に付いている浴槽循環口カバー(フィルター)を外して汚れを落とします。
※フィルター掃除については次の項目【⑥浴槽のフィルター清掃】で解説しています。
浴槽循環口カバー(フィルター)を外した状態で浴室パネルの「さし水」を3秒以上長押し(すすぎ運転)すると洗浄運転中と同じマークが表示され、約15Lの水が配管に流れます。
その後は、洗浄剤(ジャバ)の混じった水が無くなるまで「すすぎ運転」を繰り返して、浴槽循環口カバー(フィルター)を元に戻して終了です。
⑥浴槽のフィルター清掃
所要時間 |
5分 |
前の【⑤エコキュートと浴槽を繋ぐ配管の洗浄】で解説した途中に、浴槽にある浴槽循環口カバー(フィルター)の掃除がありました。
浴槽循環口カバー(フィルター)の形は各メーカーさんで違いますが、今回はわが家の浴槽の“LIXIL”さんのアライズ(リデア)、「ミナモ浴槽」の画像を載せます。
浴槽循環口カバー(フィルター)の掃除は取り外してブラシで掃除するだけなのでカンタンです。
わが家では「捨ててもいい歯ブラシ」を使って掃除しました。
反時計回りに回すと浴槽循環口カバー(フィルター)は外れます。
取り外した浴槽循環口カバー(フィルター)を見てみると、水垢が付いていたので歯ブラシで擦って掃除しました。
そして、キレイになったら先ほどの外れた反時計回りとは逆方向に回すと浴槽循環口カバー(フィルター)が取り付けられるので、掃除は終了です。
その他、お風呂周りの掃除でエプロン部分の水垢対策について、わが家の窓なし浴室の記事内で紹介したことがありますので参考にどうぞ。
・浴槽のエプロン部分の水垢対策について紹介した記事はこちら>>>
【まとめ】かんたんセルフメンテナンスでエコキュートを長持ちさせ、きれいなお湯生活を送ろう!
では、今回解説した項目をもう一度載せておきます。
カンタンに出来て時間もそんなにかかりませんので、ゴールデンウィークやお正月などの長期休暇を利用しても良いと思います。
メンテナンスの期間が半年に1回という割合になるので、長期休暇の時期に合わせるとちょうど間隔的にも良いでしょう。
賃貸とは違い、長く住むマイホームのことなので使用する設備のメンテナンスは知っておいて損はないはずです。
業者さんにお願いすると1台あたり1万円以上の費用が必要になる
出来るだけ自分でメンテナンスして数年置きに業者さんに任せてエコキュートの現状を確認するのも良いかも知れません。
エコキュートの寿命を伸ばし、交換期間を伸ばせれば家計的には助かりますのでぜひ、やってみてください!
今回はエコキュートについて記事にしましたが、同じような入居2年の普段掃除しない新築住宅の汚れ・目立ってきた傷について紹介した記事もありますのでぜひご覧ください。
最後まで記事をご覧いただきありがとうございました。
「和太の暮らし通信簿」では、その他、住宅に関すること・節約・ポイ活・貯金を増やすテクニックについてまとめた記事が多数ありますのでゆっくり遊んで行ってください。
「長く住むマイホームの住宅設備メンテナンスは重要」
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