新築一戸建て住宅のトイレの設置についてどう考えていますか?
1階の他にも2階にもトイレを設置して家の中に2つトイレがあるお家も珍しくありません。
寝室が2階なので夜中にわざわざ1階に降りなくていいから便利!
家族が増えると朝のトイレが込み合わなくていいかも。
その他に、2階トイレに洗面台を付けると2階でも手が洗えるため便利などトイレを2つ設置するメリットを重視して1階と2階にトイレを付けようと考えている施主さんもいると思います。
2階のトイレ(2つ目)って本当に必要?
お家の中にトイレが2つあると確かに便利ですが、1つあれば充分な場合もあります。
今回は新築住宅のトイレを1つにして、2階トイレを採用しなかったわが家の理由についてまとめましたので参考にどうぞ。
2階トイレを設置せずに1階トイレのひとつだけにした理由とは?また日本人の一日のトイレ滞在時間は?
では今回解説する内容は以下になります。
また、日本人の一日のトイレ滞在時間はどれくらいなのでしょうか?
トイレの雑学が書かれている書籍に「トイレ学大辞典」というものがあり、その書籍によると
滞在時間は、排泄と手洗いや身だしなみを含めておおよそ10分~20分くらい
*引用:「トイレの大辞典」
さらに女性の場合、化粧や身繕いのため男性の3倍の時間を要するそうです。
家の中にあるトイレで化粧をする機会はほとんどありませんが、
などいろいろな場所や時間帯でトイレ滞在時間は変わると思います。
一日のうちの使用時間というのも住宅にトイレが2つ必要なのかどうかという判断基準になるかもしれません。
では、次の項目からわが家が1階トイレのひとつだけにした内容について解説していきます。
その① ふたつ目のトイレの設置費用を減らせる
やはり、トイレの数が増えるとその分の設置費用が増えます。
トイレ本体の費用(約20万円*グレードで変化する)ももちろんですが、
など、トイレを設置するに当たっての付帯設備の費用も必要になってきます。
また、これら給排水の配管はお風呂・キッチン・洗面台などの水回り設備が1階には集中していますが、2階トイレとなると2階までの長さが必要になるため費用が増えます。
また、手洗いでトイレに洗面器も必要になります。
手洗いができる一体型トイレだと必要ありませんが、タンクレストイレの場合は洗面器も必要になります。
設置費用は50万円~100万円程度
※参考リンク:LIFULL HOME’S「新築の2階にトイレを設置するうえで考えるべきポイント! 設置費用やメリット・デメリットも解説」
2階トイレを設置しなければこの分の費用を抑えることができます。
わが家は1階トイレの位置が階段近くにあるため、2階から降りてきてすぐにトイレに行くことができます。
1階トイレを階段近くにしておくと生活の利便性が良いので、2階トイレを設置しない予定の方はおすすめです。
その② トイレのスペースを別のスペースに使える
わが家は「自由設計」で間取りを決めることが出来る住宅商品プランでしたが、延床面積に制限があったため2階トイレ分のスペースを考える必要がありました。
・わが家の「自由設計」で建てた住宅間取りの記事はこちら>>>
家全体の間取りは1階部分が大きく、2階部分が小さいお家となっています。
1階部分で欲しい間取りが多く、プランで延床面積の制限があったため必然的に2階部分が小さくなってしまいました。
2階トイレを設置すると、他の部分を削る必要がありました。
わが家では2階トイレよりも1階部分の間取りの方が優先度が高かったため2階トイレは設置しませんでした。
延床面積が増えると住宅費用も上がる
わが家の場合は延床面積に制限があったため範囲内にする必要がありましたが、2階トイレの優先度が低く予算もギリギリであれば2階トイレの設置は必要ないかもしれません。
住宅購入後もトイレのメンテナンスは必要になりますので、今後のメンテナンス費と2つ目のトイレの優先度を考える必要があるでしょう。
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その③ 僕の勤務が交代勤務
こちらの項目はトイレの使用頻度と僕の勤務体系についての内容です。
家にトイレが2つあるメリットのひとつに
ということがあります。
たとえば朝の出勤・通学前の時間は慌ただしく早くトイレを終わらせたいという気持ちになるためトイレが2つあって良かったと感じるでしょう。
ただ僕の勤務体系が交代勤務であるため、朝の慌ただしい時間に僕がいないことがあります。
家族の人数が多いとその分トイレの重なるタイミングが増えると思いますが、1人いないと重なる可能性が低くなります。
そのような僕の勤務体系の点からもわが家のトイレは1つで良かったかなと思っています。
その④ 固定資産税が上がる!?
毎年かかる固定資産税でもトイレの便器の数が多いと固定資産税が高くなります。
さらにいうと
でも固定資産税に違いがでてきます。
便器のグレードが良いと固定資産税が高くなり、和式トイレの方が固定資産税は安いです。
トイレが2つあると固定資産税の他に、将来的にはメンテナンス費もその分必要です。
住宅に入居してからも必要なランニングコスト面で考えていくと、2つトイレがある方が費用は多くなります。
わが家の新築ローコスト住宅の1年目の固定資産税についてまとめた記事もありますので固定資産税について気になる方は参考にどうぞ。
▼わが家の固定資産税の額を公開中!気になる方はこちら。
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その⑤ 普段の掃除の手間を減らせる
近頃では自分達が外出している間でも掃除してくれる便利な「ロボット掃除機」が普及してきました。
僕達夫婦は共働きなので「ロボット掃除機」にはいつもお世話になっています。
平日の出勤前にボタン一つで部屋内を自動で掃除してくれて、充電器を置いておけば自分で充電器に戻ってくれるので本当に便利です。
ロボット掃除機のような部屋を自動で掃除してくれる家電はありますが、水回り設備だとどうでしょうか?
ロボット掃除機のような家電はなく、手洗いが基本
さらに水回り設備だと
などで洗剤とブラシでの掃除になり、少し手間がかかります。
そして、家の中にトイレが2つあるともちろんトイレが1つのお家と比べて更に掃除の手間が増えます。
トイレを2つお家に設置しようと検討中の方は掃除の手間が増えるということも検討材料に入れてもらえればと思います。
水漏れの原因にも!?
2階トイレがあると水漏れリスクの可能性も高まります。
1階にもダメージをあたえてしまう場合がある
2階の水漏れは溢れた水が2階の床から量が多くなっていくと下の階に浸水していくので家全体にダメージが広がっていきます。
排水配管からの水漏れだと、更に嫌になりそうです。
配管以外にもトイレの便器は“陶器”です。劣化・衝撃や傷でひび割れなども考えられるのでトラブルも考えられます。
高額な買い物である住宅は今後長く住むためキレイに保ちたいですし、新築住宅なら更にその気持ちは強いはずです。
新築住宅に入居して半年くらいたった時期にあまり掃除しない箇所を見てみると少しずつですが、汚れがでてきていました。
・新築一戸建て住宅の入居半年後にあまり掃除しない箇所の汚れ具合を画像と共にまとめた記事はこちら>>>
住宅をキレイに保ちたいのであれば、リスクは減らしておきたいです。
水漏れリスクは住宅のメンテナンスにも関わるので2階トイレの必要性は考えたいポイントです。
その⑥ 子どもが大きくなれば2階トイレの使用頻度が減る
2階トイレの使用頻度が多くなる要因として
など2階にいる時に近くにあることがメリットなので良く使用する機会が増えると思います。
また、子どもが大きくなり思春期や反抗期になると自分の時間を取る・親と話をする機会が減ってきたり、親と話すのが嫌などで自分の部屋にいることが多くなってきます。
そのような時期は子ども部屋が2階にあるため、2階トイレを使う機会は子どもが多いでしょう。
しかし、子どもが大きくなって家を出た場合、家に居るのは夫婦だけになります。
わが家は書斎や趣味に使う部屋はなく2階スペースは寝室・子ども部屋だけです。
1階にいる機会が多くなるため、2階トイレの使用頻度が減る
トイレはあるだけで先ほどの項目でも説明した“固定資産税が上がる原因”にもなるので、トイレがあるなら使わないともったいないです。
また、トイレの使用頻度が減ってくると後の項目で解説する“虫や臭いが発生する原因”にもなるため注意が必要です。
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1階トイレだけだと子どもとの会話タイミングを増やせる
1階トイレしかない状態だと必然的に子どもは2階の子ども部屋から1階に降りてきてくれます。
2階トイレがあると2階から降りてこないかもしれませんし、思春期や反抗期だと顔を合わせるのが食事くらいになるかもしれません。
私達は共働きのため、休日は子どもと少しでも話をできる機会を増やせればと思っています。
リビング階段を採用するメリットに少し似ているかもしれませんが、1階トイレだけにすると
など家族との”ふれあい”機会を増やせるかもしれません。
わが家はリビング階段を採用しなかったため、気持ち程度かもしれませんが1階トイレだけにすることで子どもとの”ふれあう”機会を増やせればと考えています。
▼玄関ホール階段にもメリットはあります。わが家の玄関ホール階段の記事はこちら。
使用頻度が減ると虫や臭いが発生する原因になる
トイレには“封水”と呼ばれる臭いを防ぐ構造があります。
トイレの湾曲しているパイプ部分から便器内に水を溜めることで排水管からの臭気を防ぐ仕組み
気になるポイントはトイレの使用頻度が減ると封水の効果がなくなり、臭いが発生する点です。
トイレの使用頻度が減るとトイレの水を流す機会が減るため
ので封水の効果がなくなり、臭いが発生する原因になります。
そして、僕が個人的に嫌なことは
家へのゴキブリの侵入経路になってしまう
やはり家の中に侵入をさせたくありませんし、数を増やされてもたまりません。
封水が切れないように定期的に水を流す必要があるため手間も増えます。
これらの要因を考えると使用しないトイレがあるのは家の環境的にも良くありません。
【まとめ】2階トイレは優先度次第で判断!設置しないなら設置費用・メンテナンス費が減らせて掃除がラクになる!
では、今回解説した項目をもう一度載せておきます。
住宅にトイレが2つあれば利便性は高いですが、設置費用・メンテナンス費・掃除面で考えるとデメリットがあります。
家族が多い家庭の場合は使用頻度が高いため、トイレが2つある方が費用対効果も大きいでしょう。
といった家庭や住宅の場合は1階トイレだけでも気にならないのではと個人的に思っています。
私たちは今のところトイレが2つあれば良かったと後悔はしていません。
住宅購入を考えている施主さんで”2階トイレの必要性”を考えている方はメリット・デメリットをよく考えて検討してもらえればと思います。
ベランダ・バルコニーやその他の部分をなくして住宅費用のコストダウンをした
▼住宅費用のコストダウンを考えている方はわが家の住宅に関してのコストダウンの記事もありますので良ければどうぞ。
この記事を最後までご覧いただきありがとうございました。
「和太の暮らし通信簿」では、その他、住宅に関すること・節約・ポイ活・貯金を増やすテクニックについてまとめた記事が多数ありますのでゆっくり遊んで行ってください。
「わが家の2つ目のトイレの優先度は低かった」
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