家の外壁材には色々種類があり、その中でも我が家が契約した「こうふくホーム」さんでは「ヘーベルパワーボード」を標準仕様としています。
ヘーベルパワーボード、営業さんめっちゃ推してたな~。
声のトーン変わったもん(笑)
このヘーベルパワーボードを調べてみると30年以上も木造住宅に使用されてきた実績がある高性能な外壁材であることが分かりました!
その他に標準仕様で外壁材はサイディングも選べましたが、我が家の外壁材は全てヘーベルパワーボードを選択しました。
我が家が購入することになった低価格を売りにしている住宅商品「レーゲンボーゲン」でこの外壁材を選べるのはお得で、
本当にコスパが良いです。
しかし、ヘーベルパワーボードにはデメリットも存在します。
この記事では我が家の新築注文住宅に採用したヘーベルパワーボードの外観の画像をお見せすると共に、メリット・デメリット、実際に住んでみて感じたことについても紹介します。
▼我が家が契約した「こうふくホーム」さんの特徴・営業さんの相性についてまとめた記事はこちら。
ALC外壁材・ヘーベルパワーボードの特徴や、我が家のグランロック塗料と外観とは?
外壁材には様々な種類があり、その中でも我が家の外壁材はヘーベルパワーボードです。
このヘーベルパワーボードの性能はとても特徴があります。
これらについて解説していきます。
そもそもALCとは?
この気泡に様々なメリットが存在します。
また、外壁材としての使用例を良く見かけますが、遮音性が高いという特徴を活かして2階の床パネルとしても使用する住宅会社さんもあるそうです。
「ヘーベルパワーボード」について
旭化成建材さんが販売するALCを素材とした木造住宅専用の外壁材のことで色々な模様のタイプがある商品ラインアップとなっています。
厚さが37mmで外観としては高級感・重量感があり、オシャレなイメージです。
外壁材の厚さ | |
ヘーベルパワーボード | 37mm |
サイディングボード | 14mm・15mm・16mm・18mm |
ガルバリウム鋼板 | 0.27〜0.50mm |
外観の見た目も気に入りました。
また、住宅に取り付けた時は白い状態でその上から現場で塗装していきます。
塗装の種類にも色々あり、旭化成建材さんから出ている「ヘーベルパワーボード」専用の純正塗料シリーズがあります。
それぞれのシリーズで耐久性が違い、仕上げ方、カラーの違いとバリエーションが豊富です。
新築建築中の時の塗装前「ヘーベルパワーボード」。左側に赤い文字で「パワーボード」と書いています。
パネルは職人さんが現場で外観の形に合うように加工して取り付けていました。
このパネルを取り付けるのに、我が家の新築住宅では職人さん2人で、取り付け出した次の日のお昼前には終わっていたと思います。
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「ヘーベルパワーボード」のメリット
これらの優れたメリットがあります。
すごく高性能な外壁材ですね。
「ヘーベルパワーボード」内部の無数の気泡により、気泡内の空気が熱の伝わりを軽減してくれます。
種類 | 熱抵抗(m2・k/W) |
ヘーベルパワーボード 37mm | 0.195 |
窯業系サイディング 14mm | 0.040 |
モルタル 20mm | 0.013 |
熱抵抗とは1m2当たりの熱の伝えにくさを表していて、数値が大きいほど性能が良いです。
へーベルパワーボードを施工しているローコスト住宅の我が家では施主支給品で、カーテン類では断熱性能が高いハニカムスクリーンをネット販売で安く購入し、窓に設置することで更に快適性を上げています。
断熱性能を確かめるために外気温と室温の差が分かる実験的なものを温度計を使って実施しました。
かつ、エアコンを使用していない時期の純粋な建築部材での断熱性能が分かる結果となっています。
断熱性能が気になる方は良ければその記事もご覧ください。
▼ヘーベルパワーボードと施主支給したハニカムスクリーンを設置した部屋の温度を計測した記事はこちら。
また、ヘーベルパワーボードはコンクリートの一種なので強度があります。耐久年数の高い塗料を使用することでメンテナンスのコストを削減できます。
そして、軽量な外壁材のため建物を軽くできるので地震に対しても揺れを軽減できる効果があります。
ヘーベルパワーボードは音を吸収し、音を通しにくい素材です。
外で約70dB(騒々しい街頭の音くらい)の音の大きさでも、ヘーベルパワーボード内なら約40bB(静かな図書館レベル)まで低減されます。
その差は30dBもあり、家の性質・窓の大きさや量、音の性質にもよりますが木造建築の家の場合は15dB前後の音の変化が多いようで、数字からもヘーベルパワーボードは遮音性に優れているのが分かります。
我が家がまだ建築工事段階で家を見に行くと中で作業をしている大工さんの工具を使った音が聞こえにくかったです。
これらのメリットから冷暖房効率アップによる光熱費の節約・メンテナンス費の削減などが見込めます。
▼オール電化、平均12000円/月の月別電気代について住宅性能・使用家電・契約電力会社の点からまとめた記事はこちら。
「ヘーベルパワーボード」のデメリット
「ヘーベルパワーボード」内部の気泡が多いため、水を吸いやすい性質があります。
水が入ると膨張、ひび割れの原因になります。
しかし、ALC自体は水を吸収しやすい分、乾燥もしやすい素材です!
建築中であっても自然乾燥することで性能は元に戻ります。
水を吸ってから乾燥することで起こる「乾燥収縮率」という数値が大きいほどひび割れが起こりやすいという指標があります。
乾燥収縮率 | |
コンクリート | 0.2%~0.5% |
ALC | 0.025%~0.05% |
コンクリートと比べるとALCは10倍程の差があり、ひび割れができる可能性は低いです。
また、サイディングなどに比べると費用が高いため、初期費用が高くなることがあります。
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外壁としての模様(デザイン)も多い
ヘーベルパワーボードは「製品ラインナップ」が豊富で模様が多いのも特徴の1つです。
横・縦にラインが入っているのはもちろんですが、そのラインの幅も豊富です。
また、レンガ調のような物もあれば、レリーフという木目調のデザインの物もあります。
僕達が契約した住宅会社ではフラットパネルが標準仕様でした。
フラットパネルを選択すれば追加費用はかかりませんでしたが、他のデザインを選択すれば追加費用がかかりました。
レリーフの木目調も興味がありましたが、僕達はフラットパネルを選びました。
「PB純正塗料シリーズ」という種類も豊富でそれぞれ耐久年数が違う塗料がある
冒頭で少し述べましたが、「PB純正塗料シリーズ」は種類が豊富でそれぞれのシリーズには特徴があります。
純正塗料はヘーベルパワーボードとの相性が良く、高い性能(適合性・耐久性・美観性・防汚性・環境性)を持っています。
メンテナンスに大きく関わる耐久年数が10〜15年の物、もしくはそれ以上の耐久年数の物があります。
製品名 | 耐久年数 | 特徴 |
SMASH(スマッシュ) | 30年 | 光沢を抑えた平滑調の仕上げ。抜群の耐候性と防汚性を持つ塗材。 |
イベリアン(TL) | 20〜25年 | 光沢ある多彩の御影石調仕上げ。 |
プリティアン | 20年 | 光沢ある多彩な55色の標準色を備えた陶磁器調仕上げ。 |
グランロック | 20年 | 花崗岩をイメージして作られた高級感ある仕上げ塗材。 |
上記の表は「PB純正塗料シリーズ」の中でも耐久年数が長い製品、「SMASH(スマッシュ)」・「イベリアン(TL)」・「プリティアン」・「グランロック」の耐久年数と特徴をまとめた表になります。
この他にも耐久年数が10〜15年ほどの製品があります。
耐久年数が長いということはメンテナンス面でのメリットが考えられ、メンテナンスの期間を長くすることでトータルのメンテナンス費用を削減できます。
また、オプションにはなりますが「デュラ光」といった太陽の日照を利用して外壁の汚れを防いだり、綺麗にする物もあります。
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和太家が施工したグランロック塗料について
我が家の新築住宅では「グランロック」という塗料のシリーズを採用しました。
メンテナンスは20年が目安になっていて、下塗り・上塗りの2層になっており、上塗りにはひじきのようなチップがあります。
画像は外壁材のグランロック塗料のアップになりますが、黒色の中にわずかに白い点々のようなものが見えます。これがチップというものだと思います。
また、凹んでいる箇所は目地のシーリング部分であり、このシーリング部分も一緒に塗装してしまいます。
シーリングも一緒に塗装することにより外壁材とシーリングの両方を長持ちさせています。
近くで見るとこのように見えますが、少し離れるとこのチップは目立たず、選んだ色だけが見える状態になります。
我が家の例になりますが、ヘーベルパワーボードを取り付けている工程・グランロック塗料(下塗り・上塗り)を塗装する工程やその他の新築工事流れをまとめた記事もありますので良ければご覧ください!
和太家の外観のヘーベルパワーボード、グランロック塗料「KG-560」を紹介!
では我が家の外壁をお見せします。
「ヘーベルパワーボード」のフラットパネル、塗料は純正塗料の「グランロック」、色の番号「KG-560」、黒色の外壁になっています。
この塗料「グランロック KG-560」の画像を検索してもあまり見つからなくて塗装してもらうまで不安でしたが、塗装してもらって全体を見るとカッコいい新築に仕上がりました(笑)
黒色の外観のお家に憧れていました。
とても満足しています。
ヘーベルパワーボードの家に住んでみて感じたこと
実際に新居に住みだして感じたことを紹介します。
「家の中、家の外の音が全く気にならない」ということと「汚れが壁に付くと取れにくい」という点です。
家の中、家の外の音が全く気にならない
「遮音性が良い」とアピールしていますが本当に実感しています。
家の中からの音については、レコードプレイヤーの音量を大きめで聴いてみたり、うちの子供の大きい泣き声が外からだと全く聞こえず、シーンとしています。
家の庭に入って、窓の近く辺りに来てやっと音が聞こえてきます。それでも音は本当に小さいです。
生活音に関しては、ご近所さんのことを気にせず生活できています。
また、外からの音で驚いたのは、「雨の音」です。
賃貸に住んでいる時は、雨が降っているとすぐ分かったのですが、新居では豪雨くらいでないと外の音が分かりません。
普通の雨では何も聞こえません。
そのぐらい遮音性が高いので、近くで車が通っても気付きません。常に閑静な感じです(笑)
汚れが壁に付くと取れにくい
入居して3週間くらいして外壁を見ていると鳥の糞が付いていることに気付きました。
「鳥の糞くらいホースから水をかけたら落ちるだろう」と思い、ホースの水をかけていたのですが、取れませんでした。長めにかけても取れません。
うちの外壁は黒色だから気になりだすと目立って見える
最終的に柔らかいブラシで擦りましたが、ホースの水で落ちてくれたら掃除は楽ですよね。
[まとめ]ヘーベルパワーボードは個性ある高性能な外壁材
最後に今回の記事で解説した項目をもう一度おさらいします。
実は標準仕様の中にサイディングも入っていました。
外壁材にサイディングを選ぶこともできましたがヘーベルパワーボードのみを選択し、色もツートンカラーではなく黒色の単色を選びました。
好みだと思いますが僕達は気に入ってますし、サイディングの外壁材のお家が多い中でヘーベルパワーボードという1つの個性が出せたことに満足しています。
また、機能面についてもメリットで言ったような遮音性を住み出してから実感ができて満足しています。
塗料の種類も豊富であり、それぞれの耐久年数も違うので将来のメンテナンスのことも考えながら選ぶことが出来ます。
そして、ヘーベルパワーボードを住宅の外壁材として検討中の方に知っておいて欲しいのは
固定資産税における外壁材での評点はサイディングよりも下です。
要するにヘーベルパワーボードは設置する時の費用は高いですが、何十年も払う固定資産税というランニングコスト面ではお得だということです。
もし、標準仕様でヘーベルパワーボードかサイディングを選べて悩むのであれば、固定資産税というランニングコストも判断材料の1つになるかもしれません。
▼ALC・その他外壁材の固定資産税における評価点・我が家の固定資産税の詳細をまとめた記事はこちら。
最後まで記事をご覧いただきありがとうございました。
「和太の暮らし通信簿」ではその他、住宅に関すること・貯金をするテクニックについてまとめた記事が多数ありますのでゆっくり遊んで行ってください。
「つなぎ目が多いのもかっこいい」
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