家づくりの中で気になるポイントの1つに断熱性能があり、断熱材や窓の熱還流率が指標の1つになっています。
我が家も断熱性能を気にして窓サッシをグレードアップしてもらいました。
この時の僕は、夢のマイホームの快適さを求めて新築住宅の断熱性能にとらわれ、窓サッシの熱還流率という数値を気にしていました。
おそらく注文住宅の打ち合わせをしている方で同じことを気にしている方も多いと思います。
しかし、少し落ち着いてみてください。
窓の使い勝手と機能面をおいてけぼりにしていませんか?
正直いうと僕は窓の使い勝手と機能性についてはおいてけぼりでした。
SNSでも夫と同じでこの窓の性能ついて気にしている方は多かったです。
おいてけぼりにしていた窓の機能面は、それぞれにあった箇所に設計士さんが設置してくれました。
完成したマイホームに入居すると”快適性”も大切ですが、使い勝手や機能性も重要です。
今回は注目されやすい窓の性能数値ではなく、我が家が採用したYKK APさんの「エピソードⅡ・エピソードNEO(旧)」の窓の種類から機能性・操作性と形状について解説していきます。
*我が家の建築が始まった時に発売された「エピソードⅡ」、その前の商品である「エピソードNEO」のネームがはってある2種類の窓が和太家に設置されています。今回の記事では「エピソードⅡ・エピソードNEO」という表記にしています。
和太家が採用した「エピソードⅡ・エピソードNEO」の窓形状・特徴とサッシ呼称とは?
我が家が採用した”YKK AP”さんの「エピソードⅡ・エピソードNEO」の形状については以下になります。
窓の大きさや形など特徴がそれぞれ違います。
ちなみにですが、以前に「エピソードⅡ・NEO」についての熱還流率などの性能面についてまとめた記事もありますので良ければご覧ください。↓
また、窓形状に関わる窓サッシにはサイズ呼称があり、このサイズ呼称から
が分かるようになっています。
例えば、窓サッシのサッシ呼称が「02611」の場合、
サッシ呼称幅(W) 「026」 | サッシ呼称高さ(H) 「11」 |
260mm(26cm) | 1100mm(110cm) |
窓サッシのサイズ呼称は、サッシ幅とサッシ高さの「内法基準寸法」を表しています。
我が家の場合ですと、サッシのアングルと木で作る窓枠が同じ面の高さ(幅)になっているので、窓枠の内側の寸法と考えた方が分かりやすいかもしれません。
「サッシ幅 3ケタ」 + 「サッシ高さ 2ケタ」
なので、窓サッシ呼称が「02611」の場合は、サッシ幅が「260mm(26cm)」、サッシ高さが「1100mm(110cm)」となります。
窓サッシの大きさが間取り図面からイメージしにくい場合は、このサッシ呼称の意味を理解しておくと自分でも大きさの把握ができるので覚えておきましょう。
では、我が家が採用した窓の形状・特徴について画像と共に解説していきます。
窓の形① 引き違い窓・掃き出し窓
左右2枚あるガラス戸をレール上でスライドすることで開閉できる窓。
このガラス戸をスライドさせて開閉する窓の中で、窓下部分が床まである窓を「掃き出し窓」と言います。
昔のお家にもある一般的に知られている窓です。
我が家ではもともとLDKに設置される予定だった「引き違い窓」「掃き出し窓」を変更してもらって小さい窓に変更してもらいました。
この2つの窓は、
というデメリットがあるため、シャッターや格子の設置をすることが多いです。
しかし、
などのメリットもあるため、採用される施主の方は多いです。
窓の形② 上げ下げ窓
2枚のガラス戸が上下にある状態。ガラス戸を上下にスライドさせることで開閉できる窓
欧米の住宅で多く採用されている窓です。
間取りにおいて幅を広く取れない箇所で設置することができ、引き違い窓と比べると気密性は高いです。
また、上げ下げ窓にはガラス戸の開き方の違いで種類があります。
我が家に設置されている上げ下げ窓は、下側のガラス戸にレールがあり、上側のガラス戸は固定されている「シングルハング(片上げ下げ)窓」になります。
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窓の形③ 縦すべり出し窓
ガラス戸が縦方向を回転軸にして室外側へ向かって開く窓
省スペースでも取り入れることができるのがメリットです。
横幅が狭い分、縦のスペースを有効活用できる窓なのでスペースがあまりない箇所にも設置可能です。
縦すべり出しのメリットは
など利便性が豊富です。
特に風を取り込みやすいというメリットの詳細については後の項目で解説します。
そして、縦すべり出しのデメリットですが、
同じ大きさの引き違い窓と比べた場合、1.2~1.5倍くらい価格が高い
利便性がある分、費用が高いのがネックです。
我が家の場合ですと、キッチンの勝手口を縦すべり出し窓にすることで、
採光と風を取り入れることができる
と共にコストカットにも貢献してくれました。
もともと勝手口の必要性を感じていない方は、キッチンの勝手口を無くして窓を小さくすることで得られるメリットをまとめた記事がありますので参考にどうぞ。
▼勝手口の必要性と我が家が勝手口を設置しなかった理由をまとめた記事はこちら。
窓の形④ 横すべり出し窓
ガラス戸が水平方向を回転軸にして室外側へ向かって開く窓
横すべり出し窓の開き方が縦方向バージョンですね。
横すべり出し窓のメリットは
デメリットは
ガラス戸の開き方が縦か横かで機能面が変わります。
ただし、ガラス戸が90℃まで開けられる窓の場合は、同じ大きさの「引き違い窓」「上げ下げ窓」よりも通気効率が良いです。
窓の形⑤ FIX窓
サッシにガラスがはめ込まれた開け閉めができない窓。*はめ殺し窓とも言います。
開閉機能がないため、採光を取るためだけの窓です。
FIX窓のメリットは、
FIX窓のデメリットは、
などがあります。
我が家では、採光取りのために設置したので外を見る目的は無かったのでガラスを“すりガラス”にしてもらいました。
FIX窓は採光取りのために高い位置に設置されることが多く、分譲地では住宅が密集するため、隣の家から見えたり、カーテンを付けて採光が取れないのも意味がないので“すりガラス”を採用しました。
「エピソードⅡ・エピソードNEO」の機能性・操作性とは?
我が家が採用した”YKK AP”さんの「エピソードⅡ・エピソードNEO」の機能性・操作性については以下になります。
ここで解説する項目については、操作や便利機能について紹介します。
ほかの窓サッシのメーカーさんや同じYKK apさんの別の窓サッシも同じ操作性や便利機能があるかもしれません。
しかし、住宅を購入されて窓サッシが我が家と同じ「エピソードⅡ・NEO」を設置される予定の方には参考になると思いますので、ぜひご覧ください。
説明書代わりのQRコードがサッシに付いている
このQRコードは全てのサッシに付いています。
そして、このQRコードをスマホで読み取ると
取扱説明書のようなページが出てきます。
今回は上げ下げ窓のQRコードを読み取りましたが、各窓サッシの種類に合ったページになっています。
など、購入した後のことも考えられた施主想いのサッシでお問い合わせのページもあってトラブルにも対応してくれます。
窓サッシで困ったことがあればこのQRコードを読めば解決できるので、手間がかからず便利な機能です。
クリアネット網戸の設置されている箇所に違いがある
それぞれの窓に適した位置に網戸が設置されています。
ここですこし、YKK apさんの網戸の性能について説明をします。
YKK apさんの網戸は「クリアネット網戸」と呼ばれています。
網目が細かいので外から見ると網戸があるか分かりません。
網戸の位置を写真に撮って紹介しますが、このクリアネット網戸は画像では分かりにくいかもしれません。
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網戸が窓よりも室内側にある(縦すべり出し窓・横すべり出し窓)
縦すべり出し窓も横すべり出し窓の画像と同じ室内側に網戸が設置されています。
奥側にガラス戸があるのが見えるでしょうか。
網戸の取り外し方については次の項目で説明します。
【縦・横すべり出し窓】クリアネット網戸の外し方
カンタンに外れるので掃除もしやすいですよ!
手順①をすると網戸が動き、そのまま網戸を少し手前に引いて網戸を下げると、窓枠上部の網戸を固定しているくぼみから網戸を取ることが出来ます。
カンタンに外れて網戸自体も軽いです。
この手順と逆のことをしていくと取り付けができます。
網戸が窓よりも外側にある(引き違い窓・上げ下げ窓)
網戸が外側にある分、レール部分の掃除がしにくいです。
我が家が入居して半年経った時に普段掃除しない箇所の中にサッシのレール部分の汚れ具合について書いた記事がありますので参考にどうぞ。
▼入居半年で汚れた普段掃除しない新築住宅の汚れ箇所をまとめた記事はこちら。
網戸がない(FIX窓)
開閉機能がないFIX窓には網戸が付いていません。
外からの風を取り入れやすいよう開度調整ができる(縦すべり出し窓)
縦すべり出し窓のメリットに風を取り組みやすいということを先ほどの縦すべり出し窓の項目で解説しました。
その風を取り込むということに必須である窓の開閉具合についてより深く操作の仕方と機能面について画像付きで紹介します。
「エピソードⅡ・NEO」の縦すべり出し窓では、オペレーターハンドルに付いているつまみによって2種類(半開・全開)の開閉具合を調整できます。
オペレーターハンドル(半開)
半開の場合は左側につまみを合わせます。
後はハンドルをグルグルと回します。
ハンドルオペレーターのつまみを半開にした場合、限界まで開いた状態が画像の位置になります。
室内側から見ても少ししか開いていないイメージです。
我が家に場合、もともと縦すべり出し窓は人が入れるような幅ではないですが、つまみを半開の位置にしておくことで更に防犯性は高くなりそうです。
オペレーターハンドル(全開)
全開の場合は右側につまみを合わせます。
後はハンドルをグルグルと回します。
ガラス戸が窓枠に対して直角(90度)に開いています。
室内側から見るとガラス戸が窓枠の半分の位置くらいにきています。
ガラス戸が窓枠に対して直角に開き、半分の位置にあることでどこの方角から風が吹いても室内に風を取り入れることができるという優れた機能面を発揮してくれています。
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雨水が流れやすい排水弁(引き違い窓)
雨が降った場合の水がスムーズに流れる構造になっています。
「水密性」とは台風などの風をともなう雨に対する防水性を意味します。
台風の日に窓サッシを見てみると、サッシに水が貯まっているのを見たことはありませんか?
サッシの枠を越えて室内に雨水が入った場合を雨水侵入と判定し、サッシ枠に雨水が溜まることは室内への浸入という扱いにはならない
逆に言うと、サッシに雨水を貯めることで、これ以上室内に雨水を室内に侵入させない設計になっています。
けっして、サッシが故障しているわけではありません。
そして、雨が止んだあとにサッシの雨水を排出することに役立っているのがこの排出弁です。
自然換気ができる換気かまち(引き違い窓)
白いサッシの部分に穴みたいなものがあります。
この穴から外の空気を取り入れることで換気が出来ています。
この穴のことを換気框(かまち)と言います。
換気框はつまみが「☒とじる」「換気」の二つから開け閉めが選べるようになっています。
でも、なぜ、窓を開ければ換気ができるのにサッシにこのような穴が開いているのでしょうか?
和太家の換気システムの吸気が自然吸気だからです。(第三種換気システム)
サッシの換気かまちがあることで、窓を閉めた状態でも外の空気を中に取り入れられることで自然吸気を可能にしています。
この換気かまちの中にはフィルターが入っていて、掃除方法も先ほど解説したQRコードを読み取ると詳しく載っていますので換気框付きサッシを採用された方は確認してみてください。
【まとめ】我が家は「エピソードⅡ・NEO」を採用して操作性・機能面において後悔なし!
では、今回の記事でまとめた内容をもう一度載せておきます。
我が家で採用した窓サッシの形状・操作性・機能性について紹介しました。
操作性や使い勝手については問題なく使えていますし、施主想いの窓だと感じています。
また、窓にはカーテンを付ける方も多いと思いますが、和太家ではハニカムスクリーンの設置をおすすめします。
ハニカムスクリーンは断熱性能が良く、エアコンの電気代削減に役立ちますが、
窓枠サイズに合うハニカムスクリーンが少ない
我が家の場合だと、上げ下げ窓のハニカムスクリーンに悩みました。
お店のハニカムスクリーンだと多く流通しているので、値段も安いのですがサイズが合わないためオーダーメイドになってしまい値段も高くなってしまいます。
そのようなハニカムスクリーンを
など、ハニカムスクリーンの特徴とわが家に設置したハニカムスクリーンの画像や購入値段も記載してまとめた記事がありますので参考にどうぞ。
▼【電気代が削減できる!】窓に設置したハニカムスクリーンについてまとめた記事はこちら!
この記事を最後までご覧いただきありがとうございました。
「和太の暮らし通信簿」ではその他、住宅に関すること・貯金をするテクニックについてまとめた記事が多数ありますのでゆっくり遊んで行ってください。
「今回は写真、頑張りました(*_*)」
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