住宅購入では“土地探し”から始めるご家庭も多いのではないでしょうか。
5年後くらいに住宅購入を考えていた我が家ではいつその住宅購入のタイミングがきても対応できるように
をしていました。
というポイントを将来住みたい地域の土地情報を家族で散歩をしながら、実際にその土地を見に行ったりしていました。
お、また新しいところ出てる!
こっちもあるよ~!
このような感じで、夫婦で楽しみながら将来の住宅購入への情報収集をしていました。
そして、土地情報を集めていると自分達の中で住めるならこういう土地が良いという“優先したい条件”が出てきました。
また、その反対である“妥協できる条件”というのも出てきました。
今回は我が家が土地選びの条件で優先したもの・妥協したものを紹介すると共に実際に購入した土地と優先した条件を比べた内容を記事にしました。
また、当時の我が家では優先順位に「病院が近い」という条件はありませんでした。
しかし、実際に土地を購入して新居に住み、ある体験から「病院が近い」というポイントは優先順位に上げるべきポイントであることが分かりました。
お子様が小さい家庭には本当に注意していただきいリアルな体験ですのでこちらも参考にして頂ければと思います。
わが家の土地の優先順位と理由、また他の家庭の優先順位(妥協点)は?
僕達が土地に関しての優先したのは以下の5点です。
また、住宅・不動産購入をサポートする情報サイト「SUUMO(スーモ)」の「土地を買うときに重視していたものは?あきらめたものは?」の記事からの情報によると、
土地を購入して注文住宅を建てた150人にアンケートを実施した結果から
・土地を買うときに重視していたものトップ5
予算 | 24.7% |
生活利便 (学校やスーパーまでの距離など) | 24.7% |
広さ | 17.3% |
交通利便 (駅までの距離など) | 11.3% |
方角 | 5.3% |
・土地を買うときにあきらめたものトップ5
あきらめた条件はない | 25.3% |
交通利便 (駅までの距離など) | 20.7% |
広さ | 16.0% |
予算 | 15.3% |
生活利便 (学校やスーパーまでの距離など) | 8.7% |
というそれぞれの結果になっています。
“重視したもの”1位の「予算」については、わが家も住宅を購入して感じましたが、土地・建物の総費用において土地の値段はかなり重要です。
予算のうち土地代を少なくできれば、その分を住宅費用に当てることができるからです。
住宅設備を充実させてより快適な生活を送るために予算を使ったり、必要なければ総費用を下げることができます。
また、重視していたものものの中に「生活利便」「交通利便」が上がっていますが、これらが充実している土地は“市街化区域”と言われる
といった、コストが高くなりがちな土地です。
利便性の良い土地に住みたい方は、このような今後のコスト面も考えて土地選びをしてください。
▼評価替えがなくても、地価が下がると固定資産税・都市計画税は下がる?結果を公開!
我が家では住宅購入における土地探し・土地選びをする時はいろいろ準備をしながら進めていました。
土地探しに関しては土地の相場を知っておけば自分達の条件に合った土地が見つかった場合、得ている知識量からの判断力でフットワークが軽くなり、他の方に先を越される可能性を減らせます。
その内容をまとめた記事があるので良ければご覧ください。
優先順位① 僕たち夫婦の両親の家が近い
この理由については、
という内容です。
我が家では将来共働きを考えているため、両親の家が近いと子どものことで頼ることができます。
せめて片方の両親の家に近ければ学校終わりでも子供が歩いて両親の家に行けるので便利だと思いました。
そして、購入した土地と両親の実家との距離は以下の表になります。
実家の距離 | 車での移動 | 徒歩での移動 | |
和太の実家 | 4km | 9分 | 47分 |
奥さんの実家 | 750m | 2分 | 10分 |
私の実家へは徒歩10分なので子供でも充分に移動可能な距離です。
もし、僕達夫婦が仕事などで帰りが遅くなった場合でも、奥さんの実家でお世話になることもできます。
また小学校の距離も和太家から700m程で徒歩9分くらいなので、そのまま奥さんの実家へ向かってもそう遠くはありません。
病院の送り迎えや、買い物の付き添いも気軽に行ける
我々夫婦と両親の”持ちつ持たれつ”の関係ができ、すぐ移動できるため便利です。
自分達の子供のことや仕事面・両親の老後のことを考えると、この条件は優先順位が高かったです。
優先順位② 住む家の付近に高校の選択肢が多い
この理由については、
というこどもの将来を考えた内容です。
通学の定期代も将来、自分達の家計の負担になって子供の教育に影響を与えてはいけないのでこのような考えになりました。
下記の表に和太家の最寄りの高校・駅の距離と移動にかかる時間をまとめました。
公立高校A | 公立高校B | 公立商業高校 | 公立工業高校 | 最寄り駅 | |
距離 | 3.7km | 1.3km | 3.3km | 2.1km | 2.1km |
自転車での移動時間 | 約15分 | 約5分 | 約13分 | 約8分 | 約8分 |
だいたい4校程が我が家から近い位置にある高校です。
和歌山市には高校が14校あり、そのうち和歌山市内で有名な進学校がA・Bであり、そして近くに商業・工業高校があります。
和歌山市内で14校のうち4校も近くにあり、進学・就職と選択肢があって更に自転車でそれぞれ15分以内なら我が家の土地の優先順位としては100点満点で合格です。
最寄り駅から自転車で約8分で行ける距離
最近は物騒なことも増えてきていることや、部活などで疲れている場合も家から近い方が子供のためには良いと思います。それらも考慮して「高校の選択肢が多い」が優先順位の高い理由です。
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優先順位③ 自分の家までの道路幅、家の前の道路幅
この理由については
という内容です。
和歌山は車移動がメインなのでストレスになってはいけないと思いました。
ほぼ毎日車に乗ることになるため、自分が住む家の前の道幅は駐車にも関わるため重要です。
前の道路幅は5mの広さ
区画で分かれて販売されていた分譲地になるのでその周りの道路は住宅会社さんが整備してくれて、もともとあった道路幅よりも広くしてくれたそうです。
また、購入した土地は主要道路から中に入ってすぐです。
なにより家の前は車の交通量が多くないので駐車もしやすいです。
家の前は車の交通量も少ないため慌てることがないですし、駐車も前の道路幅が5mもあれば充分なので満足しています。
優先順位④ 生活排水の処理が公共下水である
生活するうえで必ず水は使用します。そしてその分だけ生活排水が出ます。
これら生活排水を処理する方法は「公共下水道」と「浄化槽」になります。
和太家が住む和歌山市内でも公共下水道の下水管が繋がっていないため、浄化槽しか選択できない地域があります。
和歌山県の下水道普及率は28.5%と全国でも下から2番目の下位クラス
近畿2府4県 | 下水道普及率(%) |
滋賀県 | 91.6 |
京都府 | 95.1 |
大阪府 | 96.4 |
兵庫県 | 93.5 |
奈良県 | 81.9 |
和歌山県 | 28.5 |
ではなぜ、生活排水の処理方法を公共下水道地域の土地で優先したかというと
浄化槽を設置した場合、管理が必要になるからです。
浄化槽を設置した場合は、年に1回必ず受けなければならない定期的な検査があります。
年に1回の検査はそんな大げさな検査ではなく、業者さんが浄化槽内の状態がきちんとキレイな水に処理できるかを確認してくれて時間も15分~30分程で終わります。
トイレの大便も浄化槽内に溜まりますので年に1回は定期清掃で汲み取りに来てもらう必要があり、これも料金が発生します。
そしてこれら定期検査と定期清掃は義務図けられています。
処理費用を水道料金支払い時に上乗せされる形で徴収される(使用した水道料金と同じくらいの料金)ので、浄化槽に必要な管理が要らない
しかし、公共下水道地域に住んだ場合、浄化槽のような管理をしてくれる業者さんが来ないので自分で住宅敷地内の生活排水が流れる配管を確認する必要があります。
わが家の入居半年後の生活排水が流れる下水管に繋がる配管の汚れの画像と掃除方法を記載した記事がありますので良ければご覧ください。
優先順位⑤ 周辺環境
この内容は以下になります。
という内容です。
これは土地巡りでも注視していました。
本当にやってて良かった!
その他にも
など家庭でそれぞれあると思います。
土地巡りをしている頃はまだ我が家の子供は5ヶ月くらいの赤ちゃんだったのですが、赤ちゃんを連れて歩いているとその土地の近くに住んでいる方々が赤ちゃんを見て話かけて来てくれます。
その話かけてきてくれた方々にいろいろ情報を聞いてみるのも良いと思います。
また、夜の雰囲気も大事なので気になる土地があれば夜にその近辺の雰囲気も見ておきました。
我が家は結局、以前に住んでいた賃貸の近くに土地を購入したので周辺環境の雰囲気はだいたい分かっていました。
最初から周辺環境を把握できていたのは大きなメリットでした。
わが家の土地選びで妥協してもよかった条件
僕達の土地についての優先順位は先程記載しましたが、次は妥協してもよかった条件について紹介します。
優先順位が多すぎると理想の土地のハードルが上がってしまいますが、
土地選びの選択肢が増える
自分の希望する条件を100%満たしてくれる土地はなかなか見つからない!
土地を探し出すと実感しますが、優先したい条件と一致する土地はなかなか見つかりません。
しかも、土地を探し出すとなぜか初めに希望していた条件よりもハードルが上がっていくと感じました。
そのためにも妥協点は見つけておく方が良いと思います。
妥協していい土地① 南向きの日当たりが良い土地
「南向きの日当たりが良い土地」を優先順位上位に挙げる方が多いですが、我が家の土地探しにおいてはこの条件は妥協しても良いポイントでした。
南向きの土地は確かに良いのですが、
賃貸のアパートでは2階に住んでいて日中はカーテンを開けることが出来ましたが、一戸建てだとリビングは1階にする予定だったのでずっとカーテンを閉めていることは想像できませんでした。
また、以前住んでいた賃貸で南向きは日当たりが良い分、窓による室温の温度上昇がおこりやすいことを学習しました(笑)
この窓の重要性を先に知っていたことで住宅の間取り打つ合わせで窓を小さく・減らすことで住宅費用のコストダウンにつながりました。
▼窓は家の断熱性に影響する!わが家の住宅費用コストダウンにつながる内容の記事はこちら。
そして、土地代はなかなかの値段がするので総費用を抑えたいのであれば「南向きの土地」というのは必ず必要な条件には入りませんでした。
妥協していい土地② 都市ガスが使える土地
賃貸時代は「プロパンガス」を使用していましたが、光熱費が高かったです。
そのため都市ガスに対して憧れがありましたが
ので都市ガスが使える土地は妥協してもいい点でした。
土地選びの自由度を上げるために
「プロパンガス」しか使えない地域ならば“オール電化”
⇔「都市ガス」を使えるならば“都市ガス”
このような考えで土地選びをしました。
「プロパンガス」を避けている理由は賃貸時代にすでに光熱費が高かったガス代が住宅で使う場合は更に高くなる可能性が高いだろうと考えました。
住宅を購入することで月々の住宅ローン返済があるため、月々の固定費を少なくすることは家計を助けることになるからです。
そして我が家は「都市ガス」を使える地域で住宅を建てましたが「オール電化」を採用しました。
結果としては新居の電気代が安く、賃貸時代の光熱費よりも抑えられている状態になりました。
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妥協していい土地③ 職場から近い土地
家の立地に関しては職場から近い方が良いという方は多いのではないでしょうか。
しかし、僕の考えは「職場から離れていてもオッケー!」という感じです。
この項目に関しては和太の個人的な考えがかなり強い気がするのですが、、、
なぜかと言うと、
という点からです。
会社の数は無数にある(和歌山の場合は少ないですが)ため、将来、また転職する機会があった場合は
ため「購入した家と職場が近い」という条件は、次の会社では外れることが多い条件だと思います。
また、住宅購入を検討した時期もコロナ禍が影響したため、収入が減った方が銀行の窓口へ住宅ローンの相談に行く割合や住宅ローン破産者が増えたニュースを見た時に
お金を借りる時は自分達の条件が最低の時を想定しないといけない
と感じました。
我が家が住宅ローンを借りた時は、
という状況だったため、本当に我が家で世帯年収が一番少ない時期でした。
結果としては月々48,000円台の返済になり、頭金を出して僕の年収300万円だけの単独名義で住宅ローンを組みました。
年収300万円という数字は日本の平均年収と言われている数字で、転職しても1、2年あると貰える年収かなと経験上は感じています。
しかし、年収500万円~600万円だと和歌山の中小・零細企業だと役職者じゃないと貰えない収入のイメージです。
年収300万円を想定して住宅ローンを組む方が
を考えた時に有利になり、今いる会社をメインに考えた土地購入は違和感があります。
そうなると、今の職場に近いところに新居を建てるために“職場から近い土地”というのは妥協できるポイントという結果になりました。
【体験談】入居して分かった購入する土地が「病院から近い」方が良い理由
我が家では「病院が近い」という優先順位は土地選びの中では上位には入っていませんでした。
しかし、我が家で購入した土地は”大きい病院が近かった”ので良かったですが今から土地を探す子育て世帯の方は参考にしてみてください。
なぜ、「病院が近い」という優先順位が上位の方が良いかというと”小さい子供が突然の出来事で救急車に乗って病院に搬送された場合”というポイントがあるからです。
これらの条件が原因で起こることは「小さい子供の医療処置の対処が遅れてしまう」という点です。
土地と住宅を購入して引っ越しを行い新しい生活に満足をしていたある日、我が家の子供の体調に異変があり、救急車を呼ぶことになりました。
この時、我が家の男の子は1歳5か月でした。
急いで救急に電話をかけると言われたのが
お住まいの分譲地が新しいためか住所を検索しても出てきません。
最初にこの言葉を聞いた時は焦りました。
どうやらできて新しい分譲地だと救急側ではまだ住所登録が出来ていないことがあるみたいです。
我が家が購入した土地は、分譲地になる前は施設だったのでその名前を伝えるとすぐ救急車が来てくれたのでなんとか助かりました。
もしこれが近くに目立つ物があるとその場所は伝えることができますが、自宅まで誘導したりする時間が必要になり、子供を自宅から動かせない状態ならば「誘導する時間」によっては医療処置が遅れてしまいます。
我が家の場合、救急車の到着が遅いのであれば自分達で近くの大きい病院の救急に行った方が早いです。
ましてや、初めての子育てだと気が動揺してしまい、スムーズにいくとも限りません。
小さい子供だと医療処置が遅れてしまうと後遺症が残る危険性もあります。
その子供の後遺症に関わるかもしれない”時間”に「住所が分からない」という問題は無くしておきたいです。
これら「救急側に住所登録がされていない」、「初めての子育て」という観点から”病院が近い”という土地選びの優先順位は高い方が良いです。
我が家が選んだ土地は大きな病院に近くて良かったですが、救急車が来るのが遅れ、病院が遠いことで医療処置が遅れる可能性があったことを考えると本当に怖かったです。
【まとめ】妥協点も見つけつつ、条件に合った土地を探そう!
では、この記事で紹介した項目についてもう一度載せておきます。
妥協点と優先順位がはっきりしていると本当に欲しい土地を見逃しにくくなるのではないでしょうか。
妥協点が無いと土地探しは、時間をかける覚悟が必要な気がします。
もし、土地選びと共に自分の条件に合う住宅会社さんを探している・または住宅購入に向けて動き出したばかりの方は家に居ながら住宅会社が探せるサービスを使ってみるのはいかがでしょう?
▼家にいながら条件に合う住宅会社が3分で見つかる方法をまとめた記事はこちら。
我が家の場合だと前に住んでいた賃貸アパートは
ただ、道路幅が狭い。道路幅さえ解決できれば、結局は前に住んでいた賃貸アパート周辺の地域が自分たちの希望条件に近い土地ということが分ったのですが、半年くらい土地探しをしていました。
もう家族で休日の時間を過ごす中で日課となり、「土地見に行こか。」が当たり前になっていました。奥さんもネットで探してきてくれてお互い楽しんでいました。
そんな中、タイミングは訪れました(笑)
分譲地が出たんです。住んでいる賃貸アパートの近くに!
しかも賃貸アパートの前の道路幅とは違い整備されて分譲地回りの道路幅が広かったです。
僕たち家族が求める優先順位の条件を満たしたその分譲地はまだどの家も建っていない更地状態でした。
そして、分譲地の区画には整った「正方形」「長方形」の土地がある中、僕達が選んだのは”変形地”でした。
人気のない変形地を選んだ理由は、コスト面・南向きに掃き出し窓があるのに道路からリビング・庭が見えないなどが理由です。
それでも良い土地だったので僕たち家族はこの分譲地で契約をして自分達が1番初めにこの分譲地で住宅を建てることになります。
【体験談】まだ住宅が建っていない分譲地の区画に初めに住宅を建てるメリット・デメリットとは?
この分譲地のおかげで新築購入に向けた歯車が動き出し、現在に至ります。
「良い条件の土地が出たから悩んで考えていた結果、問い合わせをしてみたら先に契約されていた」という後悔は、欲しい土地の優先順位と妥協点が分かっていれば行動が早くなり、先を越されるということは少なくなるでしょう。
更に土地や住宅に対しての知識や費用面を考えて貯金などがあるとマイホームの夢が近づいてきます。
生涯住むかもしれない土地なので後悔の無いようにしてもらえればと思います。
最後まで記事をご覧いただきありがとうございました。
「和太の暮らし通信簿」ではその他、住宅に関すること・貯金をするテクニックについてまとめていますのでゆっくり遊んで行ってください。
「土地探しはタイミングもある」
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