我が家の注文住宅は分譲地の区画で1番初めに契約をして着工となりました。
そして、注文住宅が完成し入居後1ヶ月程してから周りの分譲地の区画も契約者がチラホラと出てきました。
この分譲地を初めに見た時は、区画は分けられていましたが建物は無く、住宅会社の看板が立っている状態でした。

今考えるとこの分譲地で最初に契約して住宅を建てたのは勇気あったかも。

でも、この分譲地の区画選んで正解やったやん。
住みだしてからこの分譲地の区画を選んだ後悔などは無く、むしろ良かったと思っています。
誰も契約していない分譲地に一番初めに決められた理由は、土地選びで我が家が優先したかった希望条件がこの土地には揃っていたことと坪単価の安さでした。
優先したい条件が揃っている土地というのはなかなかありませんし、坪単価が安いということは年収が300万円の和太にとっては住宅ローンの借入額を少なくでき家計の負担を減らせます。
今回は1番初めに分譲地の区画と契約して住宅を建てるということについてのメリット、デメリットが分かってきたので紹介します。
分譲地って何?

大きな土地を不動産会社もしくは住宅会社が購入し、その大きな土地を何個かに分けて(区画)販売している土地のことを言います。
初めから生活に必要な水道やその他のインフラが整った状態になっています。
また、分譲地の周りの道も整備されていて、極端に道幅が狭いということは少ないです。
そして、分譲地には「建築条件付き宅地」と呼ばれるものがあります。
建築条件付き宅地とは?
その分譲地を販売している住宅会社さんで住宅を建てるということが決まられている土地のことです。
その条件を外すこともできるみたいなのですが、1坪あたり、もしくは1平米(m2)につき数万円上がるので、その土地の大きさ次第では土地代が更に高くなってしまいます。
しかし、理想の土地で気に入った住宅会社さんで家を建てることが出来る様になるのはとても魅力なので、条件を外すのも考えとしては良いと思います。

我が家は「建築条件付き宅地」でこの分譲地を販売している住宅会社で住宅を建てました。
僕達一家は土地選びから始めたので、この分譲地の土地は理想的でした。
初めは条件を外して、別の住宅会社さんも検討していましたが、土地が広い分その分の費用がかかってしまいます。
これらの悩みと気になる点を無くし、後悔のないように住宅会社さんと契約する前は色々確認をして決定しました。
我が家が購入したいと思った分譲地の区画は変形地であり、
他にも確認したことはありますが、主に上記のこれらを確認してから契約を決めました。
後悔を少なくするために住宅会社と契約する時に我が家が確認した項目をまとめた記事もありますので良ければご覧ください。
分譲地で最初に住宅を建てるメリット

そもそもですが、分譲地内の区画で1番気に入った土地で新築住宅を建てられる点です。
そして、分譲地でまだ何も建っていない状態で住宅会社さんと契約して初めに住宅を建てるメリットは主に家の外観、間取りの自由度が上がる点です。
それらを踏まえた上で
以上の点になります。
分譲地で続々と住宅が建っている状態で住宅を建てた場合、他の区画の住宅のことを意識すると思います。
その「意識」というものが分譲地で初めに住宅を建てる場合は無いので自由度が高くなります。
メリット① 他の住宅の外観の色を気にせず選ぶことができる

分譲地で他の住宅が建っている状態だと、お隣さんや周りの住宅の外観の色と同じになったり、または少し特徴的な色の外観にしたい場合、躊躇したり悩んだりしませんか?

住宅は工事が始まった時点で「ご近所付き合い」は始まっています!
実際に僕達もお隣さんや他の区画で住宅の工事が始まった場合は気になって見てしまいます。
そして、先に住宅を建てて住んでいるお隣さんや周りの区画の方々はどういう人達かは分かりません。
我が家の注文住宅の外観は黒色なので、他の住宅よりは目立つかもしれませんし、不快に思う方もいないとは言えません。
でも、せっかくの注文住宅かつ高い買い物。「自分の好きなような外観の色にしたい!」というのがホンネです。
分譲地で初めに注文住宅を建てた我が家では、“お隣さんや他の区画のことはいっさい気にする必要は無かった”ので、外観の色を自由にできたのはメリットです。
メリット② 大きな窓の位置を気にせず設置できる

最初に分譲地で新築を建てる施主さんは、同じ分譲地で後から新築を建てる施主さんに比べ庭に面した大きな掃き出し窓を設置する箇所に対する自由度が高いと思います。
先に庭に面した大きな掃き出し窓を設置していると、後から新築を建てる施主さんは同じ方向に掃き出し窓を設置するのは避けてくると思いませんか?
なぜなら、お互いのプライバシーが見えてしまうからです。

向かい合わせに掃き出し窓を設置しているとずっとカーテンをする必要があるのでそもそも壁の方が良いかも。
そして必然的に
といった住宅の建て方をしてくると思います。
しかし、日当たりなどを考慮した場合や土地の形状によってはこのようなパターンは当てはまらないかもしれません。
今のところ我が家の後から新築住宅を建てているお隣さんの掃き出し窓の位置は向かい合わせにはなっていません。
スポンサーリンク
メリット③ 境界フェンスを自由に選ぶことができる
先に新築住宅を建てると、外構工事の時に境界になるフェンスをどうするかという打ち合わせをします。
その時に、だいたいは腰位置くらいの高さの格子状のフェンスがスタンダードになってくると思います。
しかし、グレードアップすると目隠しをするために自分の背丈より高いフェンスや、視界を隠せる面積の大きめなフェンスを設置することも可能です。
先に住宅を建てられた方がいる状態で元から設置されているフェンスを取り外して、別のフェンスを建てるのは勇気がいると思いませんか?(笑)

我が家ではプライバシーが更に確保できるので大歓迎です(笑)
おそらく、フェンスを変更するならば事前に先に住宅に住んでいる方に許可を取る必要があるかもしれません。
そんなことを考えなくて良いのも先に分譲地で住宅を建てるメリットです。
メリット④ 着工工事や引っ越しの挨拶回りを少なくできる
こちらは住宅には関係はないのですが、ご近所さんとの付き合いについてです。
今後その土地で住んでいくのならば、好かれなくても良いとは思いますが嫌われない様に心がけたいご近所さんとの距離感。
やはり第一印象が大事なので、挨拶回りはした方が良いですが、その挨拶回りが少なくて済みます。
ご近所さんへの挨拶にも品物を購入したり、何が良いかと悩むので時間と費用が必要です。
それが少なくて済むのであれば、その費用を新築住宅を建ててくださっている職人さんや現場監督さん・営業さんなどに購入するお礼の品物を高価な物にしてより感謝の気持ちを伝えることができたりします。

お礼は気持ちなのでお金は関係無いですが(笑)
他にも新生活に向けた物の足しにもできるので、少しばかりですが家計を助けてくれます。
住宅購入時は金銭感覚がズレることが多いので、僅かながらこういうお金のことも考えられるよう冷静に判断したいところです。
分譲地で最初に住宅を建てるデメリット

分譲地で最初に住宅を建てるデメリットは、メンタル面での不安が多いということが実際に住んでみて感じました。
最初から分かっていたことと住みだして分かったことがあります。
以上の点になります。
特に「住所登録がされていない」ことに関しては重要なデメリットだと思います。
それではその理由を解説していきます。
デメリット① 他の分譲地に住宅が建たなかったらという不安がある
分譲地の区画に1番初めに住宅を建てるということは、他にも区画があるので大きな土地に自分の家がポツンと1つある状態になっています。
他の区画がずっとまっさらな土地の状態だったら「選んで気に入ったこの土地に何か自分達が気付かなかった悪い点があったのでは?」という不安な気持ちになってきます。

地元民しか知らないこの土地の過去があるとかです。
勝手に土地選びを間違ってしまったと思ってくるんですよね。
自分達の場合は入居して1ヶ月ほどは周りに何もなく和太家の家だけがあった状態なのですが、「早く誰か家を建てて欲しい」という気持ちでした。
ですが、この不安は周りの分譲地の区画に家が建ち始めると徐々に消えていくので一時的なものです。
スポンサーリンク
デメリット② 住宅が一軒しか建っていないため目立つ
やはり、分譲地に1つしか住宅が建っていないため周囲からは目立ちます。
我が家の場合では外壁材が黒色のヘーベルパワーボードのため更に目立ちます。
そして、他の住宅が建ってくれていればその住宅のおかげで自分の家が隠れたりするので、窓のカーテンを開けた状態にできるのですが、

最初に分譲地で住宅を建てた場合、必ず視線が集まるためカーテンは閉めっぱなしです。
プライバシーを確保できない状態なんですよね(笑)
なので先程も言いましたが「早く周りに家が建って欲しい」という気持ちになります。
こちらも周りに住宅が建っていくと、自分の家の隠れる面も出てくるので徐々に不安がなくなっていきます。
デメリット③ 先に日当たりのことを考えておく必要がある
先に周りに住宅が建っていると、晴れた日に欲しい分譲地の区画を見学に行くことでどの時間帯にどの方角が日当たりが悪いのか目に見えて分かりやすいです。
そこから住宅の窓の位置や壁をメインにする方角を考えて打ち合わせしやすいです。
しかし、分譲地で初めに住宅を建てた場合はその日当たりのことが分かりにくいです。
また、太陽の高さは季節によって変わりそれが日当たりの良さに更に影響してきます。
住宅に入居し始めた時は周りにも自分達の家しかないため、どの方角からも日は当たるのですが周りに家が建ち始めると影が出来てきます。

設計士さんに間取りと日当たりについて詳しく聞きましょう
我が家の場合、間口が狭い分譲地の区画を購入したので日当たりはあまり期待出来なかったのですが、出来るだけ日が当たるような土地の使い方と建物の間取りを設計士さんに考えてもらいました。
スポンサーリンク
デメリット④ 太陽光パネル販売の業者さんが良く来る
これはひょっとしたら住宅を購入したら”あるある”なのかもしれませんが本当に良くあります。

我が家の屋根の形状は切褄屋根で太陽光パネルが乗っていません。
更に分譲地区画外の元々から住んでいる方々と家の距離も離れているため屋根に日光が良く当たります。
そのためか本当に良く太陽光パネル販売の業者さんが来ます。
だいたい話の内容が同じであり、奥さんが対応しても夫である僕がいる時間帯にもう一度来ます。
我が家では“太陽光パネル”は初めから「要らないもの」と考えているため取り付ける予定はありません。
初めから屋根に太陽光パネルが乗っているのなら訪問販売はありませんが、我が家と同じような場合の方は覚悟しておいた方が良いです。
デメリット⑤ 地図での住所登録がされていない場合がある
まだ新しい分譲地の場合は、車のナビに住所登録がされていないためいろいろな面で困ります。
だいたいの我が家に来てくれる業者さんは「カーナビに登録されていませんね、、、」と言っていました。

こういう時に家の外壁材の色が黒なので説明しやすかったです。
近くまで来てくれたらポツンと分譲地に黒い家があるので目印になって良かったです。
我が家は夫婦で「楽天経済圏」の楽天ユーザーなので“楽天市場”での購入は良くするので宅急便業者さんには賃貸の時から良く来てもらっていました。
楽天経済圏の活用で貯金は増える!夫婦で通算40万ポイントを獲得した楽天サービスと内容を解説!
宅急便業者さんの場合はだいたい地域を周っている人は一緒なので一度来てもらえば分かってもらえるのですが、救急車などの緊急性があるケースでは本当に焦りました。
救急車を呼んだ時は夜だったので外壁材の色は見えにくく、目印になったものは今の土地が「分譲地」になる前の施設名でした。
我が家に実際に合ったこの救急車の件で、土地に対する優先順位に必要な項目は「病院が近い」ということが重要であることが分かりました。
お子様が小さいご家族で住宅を購入する予定の方は知っておいて欲しいです。その記事も下に載せておきますので良ければご覧ください。
【まとめ】周りに住宅が建った時のことを考えて住宅、外構の打ち合わせをしよう!
では、この記事で紹介した「分譲地で最初に住宅を建てる施主が知っておくべきメリット・デメリット」の項目をもう一度載せておきます。
自分達の優先順位の条件が整っている土地を見つけた時は気になるもので、土地を探している期間が長いと尚更です。

分譲地でどの区画にも住宅を建てていない状態だとちょっと身構えてしまいます。
でも、初めにその分譲地で住宅を建てるメリットは自由度ですのでそのメリットを最大限に有効活用しましょう。
周りの分譲地の区画の形状から、建物の位置、庭の位置、日当たりなどを考えて設計士さんに打ち合わせの時は確認してみましょう。
少しでも後悔を避けることができると思います。
そして、我が家でもそうでしたが、初めのうちは孤立した感じもしますが周りに住宅が建ち始めるとその気持ちも薄れていくので安心するとともに、ここに家を建てて良かったと実感できるでしょう。
この記事を最後までご覧いただきありがとうございました。
「和太の暮らし通信簿」ではその他住宅に関する記事や新築住宅に入居してからの固定費などをまとめた記事もありますので良ければご覧ください。
「孤立感は初めだけ」
コメント