住宅購入を検討中の方の中に“家の大きさ”を気にしているという方は多いのではないでしょうか。
など考えがいろいろあって、家の大きさが決まります。
家の大きさを表すものに「延床面積」という言葉があります。
住宅の各階の床面積の合計。(住居スペースの広さ)
わが家の自由設計で建てた2階建て新築住宅の延床面積は約29坪です。
1階が16.6坪、2階が12.3坪
実は購入した住宅会社の商品の関係で延床面積30坪以下にしなければなりませんでした。
決まりではあったものの、わが家にとって延床面積30坪以下というルールに抵抗はなくむしろ良かったのではないかと思っています。
今回はなぜ、新築住宅の延床面積が29坪でも快適なのかの理由について解説していきます。
延床面積29坪の間取りでも快適な理由とは?また、延床面積の全国平均は?
では今回解説する理由は以下になります。
他の注文住宅の延床面積の平均はどれくらいなのでしょうか?
注文住宅の場合、37.6坪(124.4㎡)
※土地付き注文住宅の場合、33.5坪(111.1㎡)
ちなみに建売住宅の延床面積の全国平均は30.5 坪(101.1㎡)です。
わが家のような”土地付き注文住宅”や”建売住宅”は土地購入の費用がかかるため、予算を考えると”注文住宅”に比べ住宅が小さくなってしまいます。
また、ここ数年の延床面積の推移は
という状態です。
これら情報からわが家の延床面積29坪という大きさは、全国平均から比べても小さい部類です。
では、そのような小さいお家でも快適に過ごせている理由の内容について解説していきます。
書斎・フリースペースは要らない
自分の部屋として書斎をマイホームに持つことに憧れる方は多いと思います。
書斎・フリースペースは自由度が高く、生涯の高額な買い物であるマイホームでの間取りを自由にできれば欲しいという気持ちも充分分かります。
しかし、この書斎やフリースペースも延床面積に含まれます。
特に趣味もなく、書斎やフリースペースの使用目的がなかった
趣味が特になく、夫婦の部屋である”寝室”があれば何かする場合でも大丈夫と判断しました。
賃貸アパートに住んでいる時からほとんどリビングにいることが多かったので、新居でも生活パターンは変わらないと思いました。
その他にも、
など書斎やフリースペースでしたいことや収納したいものがなかったのも理由です。
これらの理由から建物の延床面積の削減に貢献をしてもらいました。
家が小さいと家事がラク
家が小さいと家の中の掃除や家事が大きい家と比べてラクです。
まず、賃貸アパートやマンションと比べ2階建て住宅の違いは2階があることです。
掃除機を持って昇り降りは大変ですし、ロボット掃除機では階段は掃除できない
階段もあってお家が広いと、歩く歩数も増えるので時間がかかります。
その他に小さい家の家事のメリットは
購入した夢のマイホームはホコリなどがないようにキレイに保ちたいですよね。
家の中をキレイに保つことで劣化や家の変化にも気付きやすくなるかもしれないので、家のメンテナンス面でも良いです。
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2階はシンプルで小さくて良かった
わが家の間取りは1階の方が大きくて、2階が小さいです。
バルコニー・トイレが2階にはありません。
バルコニー、トイレはあえて2階の間取りから省きました。トイレは本当に無くて大丈夫か少し悩みましたが、結果要らないと判断しました。
また、子どもが学生になって朝にトイレが混み合う場合はトイレが二つあれば便利ですが、自然に慣れてくると思いました。
ただ、総2階でなくなるためデメリットもあります。
1階を充実させた場合、家事や老後の暮らしがしやすくなるのですが、建物に対してのデメリットも増えることを考慮しておきましょう。
大きい子供部屋は必要?
2階建て住宅の場合、2階に子ども部屋を採用することが多いのではないでしょうか。
しかし、2階の子ども部屋を大きくすると延床面積も大きくなります。
子供のことを思って部屋を大きくしたいという親心もありますが、我が家の新築住宅では仕切っても一部屋5帖くらいの大きさにしました。
子どもの時に部屋が小さいという理由で嫌な気持ちになったことがない
自分の部屋が小さいという理由で友達から何か嫌なことを言われるということはなかったです。
5帖くらいでもベッド・机・テレビなどは充分置ける広さはあります。
もし、それで不満があれば「そう思ったんやったら、将来しっかり働いて自分の子供にそうしてあげなさい。」と言って子供の活力とやる気を上げられる気がします。
老後は1階での生活をメインにできる
住宅を購入した時は、体もしっかり動くので2階に上がることは苦になりません。
しかし、老後の生活では2階に上がるということが難しくなってきます。
足腰が弱くなってくると階段を昇ることが大変になり、2階に行くことがなくなるのではないでしょうか。
子どもが成人されてお家に住まなくなった家庭の人に、”もう2階がなくてもいい”という話を聞いたこともあります。
1階での生活・家事を考えた間取りが良い
老後に足腰が悪くなってしまった場合、同じフロアで完結する平屋のお家が人気なのも納得できます。
平屋もとても良いですが、住宅を建てる土地の広さも必要です。
土地に関しては、希望する条件の優先順位・予算が大きく関係するので、わが家の場合は平屋ではなく2階建て住宅の1階スペースを大きくするという対応をしました。
バルコニーを省いた理由
このバルコニーを省いた理由は先ほどの項目で説明した1階で家事を完結させたいという理由と夫婦共働きを視野に入れた家事の時短が理由です。
住宅間取りの打ち合わせで最初の間取り図面には2階に”インナーバルコニー”がありました。
屋内の用途とするため、延床面積に含まれる
※バルコニーの場合、外壁から2m以上出ていなければ延床面積に含まれない
わが家では初めから、
をメインに家事を考えていたのでインナーバルコニーの必要性を感じていませんでした。
2階のインナーバルコニーに持っていって干す作業は大変
ここから乾いた衣類をハンガーから外してたたむという作業も待っています。
2階に洗濯機を置けばいいのですが、それだと老後の心配がでてきます。
幸いなことにわが家は平屋を建てるには少し窮屈かもしれませんが、ある程度庭が広く取れる土地を購入して新築住宅を建てました。
そこで庭の雰囲気作りも兼ねてタイルデッキを設置することで何かあった場合は、バルコニーの代わりにできるのではと思いました。
【タイルデッキ設置に悩んでいる方必見!】わが家のタイルデッキ活用法について解説した記事はこちら>>>
インナーバルコニーの省いたスペース分は、1階の間取りを広げるために使いました。
1階スペースを大きくしたことは新築住宅に入居して良かったと実感していますし、インナーバルコニーがなくても生活面で後悔はありません。
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建築費用、メンテナンス面でもお得
など生活面だけではなく、住宅購入における費用を抑えたり、入居後に必要なメンテナンス費用など将来のお金面に大きな影響があります。
わが家のバルコニー・トイレ・窓・建具などコストダウンにつながる箇所を省いたことについてまとめた記事もありますので参考にどうぞ。
▼約100万円分のコストダウン!?その内容についてまとめた記事はこちら。
夫婦の所有物が少ない
僕はもともと趣味がないことや服にもあまり興味がないため衣類が少なく、奥さんも同じような感じです。
収納スペースが小さくても快適!
収納スペースが小さい=家の間取りを小さく出来ます。
夫婦の収納スペースは小さくても問題はないのですが、子どもの成長につれて必要なモノは増えていくためある程度の収納箇所やスペースは必要です。
わが家は小さい家ながらも
といった収納スペースが充実している間取りになっていて、家の間取り図面を描いてもらった設計士さんに感謝しています。
わが家の29坪の家の収納スペースについてまとめた記事がありますので参考にどうぞ。
▼玄関周りの収納スペースは便利!わが家の収納スペースをまとめた記事はこちら。
まだ子どもも小さいため、収納スペースには余裕がある状態です。
また収納スペースが小さいメリットとしてはいらないモノを捨てる習慣が身に付きます。
収納スペースに限りがあるため、“捨てる””片付ける”の習慣ができて家のモノの把握もしやすくなります。
予算面でも都合が良かった
住宅を購入する場合、だいたいの予算を決めなければなりません。
僕自身、年収が少ないため住宅購入をする場合、予算は必ず気にしないといけないポイントでした。
材料・施工に必要な建築費用が抑えられる
家が小さいと家にかかるコスト面でメリットがあります。
家のコストを抑えられるということは住宅ローンの借入金額を少なくでき、日々の固定費を減らすこともできます。
また、入居後に必要な
のコストダウンにもつながります。
固定資産税に関しては、住宅に使用されている材料の面積の他に種類でも値段が変わってきます。
あなたの固定資産税は適正?市役所で確認した固定資産税についてまとめた記事はこちら>>>
メンテナンス費用も入居後十数年くらいから必要になってきますが、住んでいる地域環境での劣化状況や設備の使用頻度で変わるため未知数です。
これら固定資産税・メンテナンス費は必ず必要になってくる費用のため少しでも抑えたいです。
抑えた費用分を教育費・老後の貯金に貯めておけば将来の生活が充実するのではないでしょうか。
【まとめ】家は小さくても快適!老後のことも考えて家の大きさを考えましょう。
では、今回解説した項目についてもう一度載せておきます。
趣味や在宅ワークなどがない・生活環境や予算面からみてわが家は延床面積29坪でも満足しています。
子どもが成長してくると窮屈になることも出てくるのかもしれませんが、老後に夫婦二人だけになった場合、充分な広さがあります。
今回は29坪でも快適な理由について紹介しましたが、その29坪の家の間取りや採用理由についてまとめた記事もありますので参考にどうぞ。
▼ローコスト住宅の間取り。わが家の部屋の採用理由についてまとめた記事はこちら。
また、家の間取りについて不安な点や第三者の意見などが聞きたい方に向けたサービスもあるので活用することで納得いくマイホーム作りにお役立てください。
注文住宅の間取りやコンセント位置について悩んでいる施主さんが多いですが、
専門的な知識が必要なので身近に相談できる人がいないのも事実、、、。
でも、「一生に一度の買い物である家づくりで後悔はしたくない」という方に“ココナラ”の「間取りのセカンドオピニオン」を活用みてはどうでしょうか。
満足いくマイホーム作りにぜひお役立てください。
記事を最後までご覧いただきありがとうございました。
「和太の暮らし通信簿」ではその他、住宅に関すること・貯金をするテクニックについてまとめた記事が多数ありますのでゆっくり遊んで行ってください。
「家の大きさは自分に合った間取りで良い」
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