住宅を購入した施主さんが必ず悩む「住宅ローン」。
わが家も和歌山の住宅会社「こうふくホーム」さんで新築住宅を購入し、どこの銀行で住宅ローンを借りようか考えなければならない時期になりました。
ローコスト住宅になるので借りる金額は少ないのですが、住宅ローンを融資してもらうためにはいろいろ疑問がありました。
僕自身の属性が低いかもしれない(泣)
初めの内は住宅ローンが通るかが不安でしょうがなかったです(笑)
住宅ローン審査が通り、属性が悪い僕でも借りることができる
我が家では、2つの銀行に住宅ローンを審査してもらいました。
今回はその1つである「近畿ろうきん」さんでの審査内容・結果についてまとめた「住宅ローン」記事の第一弾を紹介します。
※この審査は2020年12月頃の結果で現在は金利などが違う可能性があります。あくまで個人的な情報ですので参考程度でお願いします。
“住宅ローン破産”をする人が現在、増えています。せっかく購入した住宅を将来手放さないためにも返済計画はとても重要です。
といったお金のプロに無料相談できるFPサービスがありますので活用してみてください。
「近畿ろうきん」の住宅ローンの特徴
申し込み時年齢 | 勤続年数 | 年収 | 住居・勤務先 |
満20歳以上かつ融資実行時の年齢が満66歳未満 最終返済年齢が満76歳未満 | ・同一勤務先に原則1年以上 ・営業3年以上の個人事業主、家族従業員 | 前年度税込み年収150万以上 ( 個人事業主、家族従業員の方は過去3年分の所得を確認) | 近畿2府4県 |
全国で13ある「ろうきん」グループの近畿にある金融機関で、店舗は全国で600店舗近くあります。
「近畿ろうきん」さんの住宅ローンには
の二つの条件に分かれていて、上記の表は 「生協組合員・一般勤労者」 の条件になります。
各銀行のホームページを見てみると審査条件で「勤続年数3年」という数字が多いのです。
ただ、最近では勤続年数1年でも審査してくれる銀行も増えてきているみたいです。
また、年収にも条件がある銀行も多いです。会社に勤めている方と自営業の方とでは、年収や条件が違うのもこの住宅ローンについて調べた時に初めて知りました。
「近畿ろうきん」さんの住宅ローン審査条件は他の銀行の項目と比べると比較的低い気がします。
変動金利の借り入れ金利の重要性
2023年7月現在の近畿ろうきん住宅ローンの金利(変動金利)の優遇金利は0.685%になっています。
以前の「近畿ろうきん」さんの優遇金利0.625%だった時を仮定して、2300万円・返済期間35年・ボーナス払い無しで比べた下記の表をご覧ください。
金利 | 毎月返済額 | 返済総額 |
0.625% | 60,983円 | 25,612,860円 |
0.685% | 61,604円 | 25,873,680円 |
毎月返済額こそ差は1000円以内ですが、総額だと25万円以上の開きが出てきます。
しかし、借入金額・借入期間等の条件を同じにして、ネット銀行の住宅ローンならありえる金利0.40%の金利と比較してみるとどうなるでしょうか?
金利 | 毎月返済額 | 返済総額 |
0.40% | 58,693円 | 24,651,060円 |
0.625% | 60,983円 | 25,612,860円 |
0.685% | 61,604円 | 25,873,680円 |
金利0.40%と0.685%だと毎月の返済金額には3,000円程度の差が出て、返済総額では120万円以上の差があります。
もともとの借り入れ金額は2300万円なので、金利が変わるだけで利子分が165~287万円と差が大きい
上記は借り入れ金額が2300万円での計算ですが、借り入れ金額が多くなるにつれて総返済額での差は大きくなっていきます。
借り入れ金額が3000万円の場合だと、返済総額では160万円程度の差があります。
金利 | 毎月返済額 | 返済総額 |
0.40% | 76,557円 | 32,153,940円 |
0.625% | 79,544円 | 33,408,480円 |
0.685% | 80,353円 | 33,748,260円 |
もともとの借り入れ金額は3000万円なので、金利が変わるだけで利子分が215~374万円と差が大きい
ローンには利子が付くため借入金額よりも返済金額が多くなりますが、金利の違いで更に返済総額に差が出ます。
金利差で支払う分の160万円は将来の家の修繕費の足しに出来ますので、少しでも住宅ローンの金利は低い方が日々の生活と将来のゆとりにつながります。
変動金利は固定金利と違い、金利が経済の影響を受けて変動する可能性もあるため現在の返済金利よりも上がる可能性もあります。
また、金利の返済額は元本に対してかかっていて、金利が低いということは元本を早く減らせます。
低金利にした方が住宅ローン破綻の可能性を少しでも無くせる
変動金利で借りた最初の5・10年を低金利で乗り越えることが出来れば、固定金利で借り入れた場合の総返済額を上回る可能性が低いというデータがあるくらいです。
変動金利で住宅ローンを借りる方は出来るなら借り入れ金利にはこだわってもらえればと思います。
おすすめの住宅ローン銀行選びサービス
わが家では住宅ローン選びでは満足していますが、ひょっとすれば更に良い条件で住宅ローンを借りられたのでは?という”心残り”があります。
さきほどの項目では金利の重要性について解説しましたが、
借り入れ金利が低い銀行ほど審査が厳しい
でも審査は厳しいですが、より安全に借りることができて、借り入れ総額を安くできる銀行を選びたいというのがホンネです。
そういう時は住宅会社から紹介してくれる銀行の住宅ローンと同時に
を申し込んで、審査に通った中から最も条件の良いものを選べばOKということです。
これらは今でこそ調べる余裕があるので分かりましたが、自分も住宅会社さん紹介以外にも借りる銀行の候補を増やして住宅ローン選びをすれば良かったと少し後悔があります。
僕自身、住宅会社さんからの紹介では4つほどの銀行候補があり、先に申し込んだ「近畿ろうきん」「紀陽銀行」さんの中から選んだというのが実情です。
そして、住宅ローン選びには金利以外にも、
も重要で数十万円も差が出ることがあるので気になるところです。
そして、これらを踏まえたうえで自分で住宅ローンを調べる・選ぶ時に役立つサービスがあり、活用すれば良かったと思うサービスが下記で紹介する「モゲチェック」さんです。
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和太の住宅ローン審査時の属性
先程も記載しましたが、僕が銀行に住宅ローンを融資してもらうにあたって自分の条件が悪い点もありましたが、良い点もありました。
この属性は住宅ローンの借り入れできる金額や、その住宅ローンを借りた時の月々の返済額にかかる金利に関わる部分になるので重要です。
属性のマイナス要因
社会人としての信用がなさそう(笑)
今思うとなんでこれで家を買おうってなったんやろって改めて感じました。
僕の転職歴は、1社目が設計職で2・3社目が化学業界、そして現在働いている業界も同じ化学業界です。
自分に合っている職種は2社目から分かってきたので業界は同じですが、会社で雰囲気や仕事のしやすさ、休日数、収入は会社によって違います。
20代のうちは「若さは武器」と思い、「辞めても次がある」という考えと会社に不満があるのはどこでも当たり前ですが
その会社を選ぶのは自分なのだから、できるだけ不満が少ない会社を比較的転職が自由にできる20代で探して将来の後悔を少なくしよう
と考えて行動していました。
自分が嫌でも妥協できる点とできない点、これだけは働く条件から外せないといった点が分かるまでこんなにかかってしまいましたが、
おかげで年収が多い・低い会社、休日が多い・少ない会社、一緒に働く人の相性の大事さを20代で経験できました。
しかし、そんな行いが今回の結果を招いてしまいました。若くして住宅を購入しようと考えている方には知っておいて欲しいことです。
銀行側の気持ちで考えると「仕事続いてないし、年収低いし、本当に貸して大丈夫?」ってなりそうです(泣)
銀行側も必ず返済してくれる方に貸したいでしょうから、この属性という重要性が理解できます。
これらのことから自分としては結構な不安要素であり心配でした。
属性のプラス要因
住宅ローンを借りる時の年齢は若ければ若い程有利です。30歳ならまだ有利という年齢です。
そして和太家は元々、住宅を購入するために結婚当初から貯金をするという約束をしていました。
合言葉は「家が欲しいなら、1000万円貯金しろ!」です(笑)
その目標を達成するために車のローンやスマホの分割払いは利子が取られ、貯金の邪魔になるので全て一括で購入してきました。
この習慣と努力の成果が住宅ローン審査におけるプラス要因を作った原因です。
車のローンやスマホの分割払いは月々の支払いに関わるので住宅ローンの借り入れ金額の減額対象になる可能性があります。
車のローンやカードローンなら、月々の支払いに関わるので家計の圧迫になるのは分かるのですが、スマホ本体の月々の分割払いも他のローン借り入れ扱いになるのは知りませんでした。
先に車のローンを完済してもらうというパターンもある
親の実家が近いこと
実家が近くにあると何かあったときに両親からお金の支援をしてくれることが多くなり、助けになってくれるという理由だそうです。
購入した土地を選んだ理由に住宅ローンが有利になるという理由はありませんでしたが、
偶然にも僕達夫婦は別の理由で両親の家が近いという条件を優先して土地を購入していたので結果的に一石二鳥でした。
この住宅ローンの審査の面でも和太家の土地選びが良い結果になり満足しています。
▼我が家の土地選びにおける優先順位と妥協点についてまとめた記事はこちら。
どうして「近畿ろうきん」に住宅ローン審査を申請した?
どこの銀行で住宅ローンを借りるかについてですが、
「こうふくホーム」さんの融資担当の方にお任せすることにしました。
自分でも調べれば勤続年数1年からでも審査をしてもらえるネット銀行はあると思います。
しかし、自分は素人であり属性が悪いため、プロの方に任せる方がいいと思いました。
そして、選んでもらった銀行は組合員に優しい比較的審査条件が低く、和歌山にも支店がある「近畿ろうきん」さんでした。
コロナ禍で住宅ローンの支払いが難しいという家庭が増えているニュースがあり、やはりなにかあった時はネット銀行よりも実店舗があるところの方が相談しやすいと思い納得でした。
その銀行の住宅ローン申請用紙に記入して1週間ほど経って審査結果の連絡が来ました。
「近畿ろうきん」住宅ローンの審査結果
「近畿ろうきん」さんの住宅ローン審査に出した和太家の条件は以下になります。
借り入れ金額は土地代・建物代・諸費用が全て入っています。
年収の低い僕が借入額を増やせるペアローンではなく、単独名義での住宅ローン借り入れにこだわった理由とは?>>>
借り入れ金額2400万円は、この時の源泉徴収票の税込み年収が270万だったので約9倍にあたります。
結果を聞いた時は嬉しかったです。通るかどうか不安だったので(笑)
しかし、僕が「近畿ろうきん」さんで住宅ローンを借りる場合はフルローンは出来ないことが分かりました。
100万円減額の2300万円だったので、100万円は自己資金として準備しないといけません。
借入金額 | 金利(変動型) | 総返済額 | 毎月の返済額 | 返済期間 | |
「近畿ろうきん」住宅ローン審査結果 | 2300万円 | 0.625% | 約2561万円 | 60,983円 | 35年 |
住宅ローン審査結果から月々の返済額が約6万円であることが分かり、利息総額も261万円となり35年分で割ると年間約7万4千円(月々約6,200円)になります。
また、住宅ローンの融資にあたり提示された金利にするためには
を融資してもらう「近畿ろうきん」さんの口座にすることが条件でした。
他の銀行では、金利を優遇してもらう条件として上記の内容をクリアすることにより金利を引き下げられる銀行も多いです。
そして、 「こうふくホーム」さんの担当の方からは
他のところでも申請しようと思っています。
と言ってもらい、もう一つの銀行に住宅ローンの申請をすることになりました。
結果としては次の銀行さんで申請した住宅ローン審査結果で我が家の住宅ローンは決まりました。
▼銀行決定!わが家が最優遇金利(0.445%)で住宅ローン借り入れができた内容についてまとめた記事はこちら。
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【まとめ】和太家では住宅ローンを借りる場合はフルローンは難しい。
今回の住宅ローン審査結果から僕の条件では
これらのことが分かりとても満足でした。
年収が低くてもローンや借り入れが無ければ年収に見合った額ではありますが、借りられることも分かりました。
また、今回の結果から和太家では住宅ローンを借りる場合は頭金が必要であることも分かりました。
年収も多いほど自分の希望条件の金額を借りられるのでしょう。自分達の身の程にあった金額を借りて返済していかなくてはいけないことを実感しました。
この記事が同じ境遇の方に少しでも参考になれば幸いです。
この記事を最後までご覧いただきありがとうございました。
「和太の暮らし通信簿」ではその他、住宅に関すること・貯金をするテクニックについてまとめた記事が多数ありますのでゆっくり遊んで行ってください。
「こんな僕でも借りられるローンがあるんですか!」
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